DQ スライムのショートストール

両端にスライムをあしらったショートストールを作成しました。

2022年夏頃に作成しました。

 

ただ単に端にビーズをつけたストールを作ってみたかっただけだったのですが、スライム等のパーツを追加しドラクエ仕様となりました。

 

中央をくるっと丸めて
全面にアーガイル調の模様が入っている&裏面の色が差し色で入るので首元も寂しくない

両端のビーズフリンジが重しになっているので結ばずに巻くだけでも大丈夫

 

 

幅24cm、全長123cm(フリンジ含む)、重量94g、ちょっとずっしりしています。重量はほぼ両端のビーズの重さです。

 

縫い方としてはほぼなみ縫いとまつり縫いのみです。適当に作っていってしまったので糸始末が特殊になってしまいましたがほつれ止め液で乗り切っています。

 

2つ折りの状態

正直こんなに長くなくても良かったわ…

 

 

 

 

生地の模様

最初は明確な目的もなかったのでお試しで適当に選びました。

ダイソーで無地のストールがあったのでこれで練習しようと購入してきました。

UVスカーフ(パステルカラー、接触冷感、180cm×50cm | 【公式】DAISO(ダイソー)ネットストア 

個人的には化繊の伸縮する生地で程々に粗目のものが好きなのですが

練習してもよいものが見つからなかったので

 

 

ポリエステル製のガーゼのような風合いの生地です。軽くてふわふわしています。

いつも使用しているストールと比べると1枚だとスカスカすぎて心もとないような…

2色買いしどちらの色にしたらいいか迷った結果、リバーシブル仕立てにする事にしました。

 

ポリエステル製のやや粗目のガーゼ生地 表面は少し毛羽立ち気味

(中温のアイロンを当てながら作業していた面は毛羽立ちがなくなっていた)

色は複数あり使いやすそうなグレーと発色がきれいな水色を購入

2枚重ねると水色のきれいな発色が損なわれるけどそこは目をつぶる

 

 

元のサイズ・180cm*50cmだと端のビーズ部分を作るのが大変そうだったのでサイズ変更しました。生地をカットするとバサバサして処理しにくいです。捨てミシンとして直線縫いを1本入れてからカットして端をまつって処理しました。適当にしつけ糸で2枚を合わせてひとまずショートストールの体にしました。

 

あとは適当にビーズをつけるだけ…だったのですが、生地が地味なのが気になってしまいもう少し手を入れる事にしました。

 

実験で全面にアーガイル調の模様を入れてみる事にしました。

しつけとは言えすでに2枚合わせてしまっている&薄い生地なので模様にズレがあると透かした時に目につく状態です。両面同時に模様を入れていく事にしました。

 

2枚合わせのふわふわの生地が滑ってまともに線が引けない…アイロンで糊付けして固めても作業している間にふわふわに戻ってしまいます。固め作業と線引きをしつつしつけ糸で生地の押さえを入れていきました。

 

アーガイル調の主線はミシンの直線縫いで入れようと思っていたのですが、ふわふわ&軽い生地ゆえ狙った直線縫いがしにくい…生地がおかしくなる前に諦めなみ縫いにしました。

 

ダイヤの主線の糸始末は生地の端で行いました。生地の端はサイズ調整した際にまつっているため厚みがあり透けなくなっています。一部しつけを外して生地の間で糸を結んで処理しました。

 

点線は生地の端での糸始末が出来ない&生地の間での糸始末もできない状態です。リバーシブル仕様ですがグレーの面をメイン面、水色面をサブ面として水色面の表面で糸を結びほつれ止め液で処理しました。

 

アイロンと糊付けで生地を固めつつパウダータイプのチャコで線引き

細マーカーも引いてみたけど時間が経つと線がぼやけて微妙だった

生地の押さえとダイヤ柄のガイドとして格子状にしつけ糸をいれる

偶数・奇数でしつけ糸の色を変えてわかりやすいように

ダイヤの主線をチャコで引き生地の端から端まで波縫いを入れていく

 

 

ミシンでの直線縫いと巻き付けのテスト

手縫い風になるように一番粗目にしてミシンがけ+糸巻き付け

捨てミシンや切れ端では普通にミシンがけできたけど実際はなんだか上手くいかず

 

 

ダイヤの主線は青色

主線をミシンでやるつもりだった事もありフジックスのレジロンを2本取りで使用

レジロンが使いにくかったので後から同じ色の手縫い糸も購入

 

 

点線は色変え

水色と紺色の糸を合わせて使用

 

 

 

点線は色変え

水色とペパーミント色の糸を合わせて使用

 

 

ダイヤの主線と点線の波縫いが終わった状態

ダイヤの主線はこの後巻き付けを行うのであまりピッチは気にしていない

 

 

ダイヤの主線はレジロンを使用(肌に当てるには硬いのでおすすめではないけど)

生地の端でレジロンの糸を結んで処理するが上手く固定できない

レジロンの結びはいつもやってるんだけど生地のせいなのか何なのか

生地の端に糸をまとめてしっかり結びほつれ止め液を併用する

 

点線は水色面の表面で糸を結びほつれ止め液で処理する

(点線の終わりにシードビーズを付けてビーズ内で糸始末すれば良かったかも)

 

 

とりあえず常備しているKAWAGUCHIのほつれ止め液ピケ

白化しやすい・硬くなりがち・硬いわりには衝撃に弱くポロポロ崩れてくる

個人的に活用できていなかった商品

 

 

同じKAWAGUCHIのほつれ止め筆ペンαを後から購入

白化しない・硬くなりすぎない・よってしっかり塗り込める

とても使い勝手の良い商品

筆ペン形状は最初は使い勝手がいいけど途中から液でゴテゴテして死んでくる印象

 

 

ダイヤの主線の波縫い(レジロン2本取り)に手縫い糸を巻き付けて実線化する

立体感のある実線がプリントとは違ったいい感じに

手縫い糸の糸始末はダイヤの主線と同様に生地の端で結んで処理

 

 

ストールの端付近

空いたスペースにも波縫い&巻き付けを施す

 

 

スライムなどのパーツ

最初は生地をスライム型で切り抜いて透ける生地でも挟み込めたらと思ったのですが、テスト段階で生地のバサバサ具合を見て断念、オーガンジーでパーツを作って縫い付ける事にしました。

 

簡単に縫って切り抜きテスト

しっかりまつらないとダメだな…面倒だな…と思ったので取り止め

 

 

スライムの型は以前サイクルジャージを作った時のアクリルパーツを使用しました。

オーガンジー生地にアクリルパーツを乗せてボールペンで形を書いて波縫いしほつれ止め液で糸部分を中心に固めてから切り抜きます。

 

 

サイクルジャージ制作については以下の生地を参照下さい。

mctr.hatenadiary.jp

 

 

オーガンジー生地に油性ボールペン(ゼブラのタプリクリップ)で模様を入れてレジロンで1回なみ縫い

油性ボールペンはアルコールでひたひたにすれば概ね消える

今回の色であれば問題ないレベル

 

 

 

レジロン1回だと心もとないので外周にさらにもう1回

糸部分にほつれ止め液を染み込ませて切り抜く

これは糸部分が離れてしまっているので使わなかったパーツだけど

縫い付けの際に離れた部分をまつるようにすれば使えない事もない

 

 

出来上がったパーツを生地に水性のりで貼り付けます。貼り付けの際にはアクリルパーツをのせて形が歪まないようにしました。

 

パウダーチャコでガイド線を引きスライムパーツを配置

 

 

縫い付け時は外周の糸とオーガンジーの間くらいを狙ってまつり縫いしていきます。普通の縫い針だとオーガンジーが破れましたが細い針を使用すれば問題なく縫い付けられます。

 

細い針で縫い付け ビーズ針を使用

 

 

左は透明の糸でまつり縫いをしたパーツ 右はまつり縫い前の状態

透明糸だとまつり縫いした部分が気にならない

ただ普通の糸より硬く仕上がるのと

オーガンジーパーツの補強のためまつり縫い部分にもほつれ止め液を使用したかったので

最終的にはレジロンでまつり縫いをした

 

 

使用した透明色

フジックスの透明ミシン糸(細) モノカラー 太さは#100でかなり細い

もう1段細い#120のソフトならさらに柔らかな仕上がりで目立たないはず

 

 

片面の縫い付けが終わったら裏面も。

ライトテーブルの代わりにスマホで透かし、すでに縫い付けたパーツと同じ位置に水性のりで固定しまつり縫いをします。

 

スマホで透かして同じ位置に配置 アクリルパーツも併用して歪みに注意する

 

 

スライムの間が寂しい気がしたので小さなメダルパーツも作る事にしました。スライムパーツと同様に作成・縫い付けします。

 

小さなメダルは手縫い糸を2周

(右上の薄い跡は油性ボールペンをアルコールで消した跡)

 

 

糸部分にほつれ止め液を染み込ませた後に星の部分だけオーガンジーを残して切り抜き

 

 

スライムの間に水性のりで固定してからまつり縫い

 

 

星の周りの丸い部分も糸で表現しました。

状況的に普通の玉状のステッチは入れられません。手縫い糸を3本取りして生地表面を1点すくい、かた結びを数回してほつれ止め液で固定しました。

 

ほつれ止め液を使用して生地表面のみで完結

よく見ると玉の仕上がりがまばらなのが気になる…

後からビーズパーツが増えたのでここはビーズでも良かったかも

 

 

ビーズフリンジ

 

本体部分が出来上がったのでビーズパーツに着手します。

フリンジのベースとしてストールの端の長さに合わせて刺繡糸を鎖編みします。

 

メインで使った青い糸に近い刺繡糸をレース針6号(1.0mm)で鎖編み

24cm分を96目で編みあがり

 

 

鎖編みにビーズのフリンジを付けていきます。

アーガイル調の模様に合わせて一部クロスしたフリンジにしました。鎖編み3目で1クロスとして編んでいき、ストールの端にまつり縫いで縫い付けます。

 

ビーズフリンジを縫い付けた状態

ビーズ類は制作初期の頃に浅草橋で色々買っておいたけど

作っている内に段々と色味が変わっていってしまって活用できなかったという…

変わったカットの大き目のビーズも重くなってしまうので使いにくい

結局在庫で所持していた適当なシードビーズをメインで編んで少し変形ビーズも入れ込んで高さ2.8cmに

このくらいが実用限界かも

 

 

簡単に編み図 実際の鎖編みの大きさは均一だが図では一部誇張

鎖編みを2目ずつ飛ばしてビーズ針でビーズを編み込んでいく

所々色味を変えてみたけどシンプルに単色でも良かったと思う

 

 

パーツクラブの丸小ビーズ ブルー スキ

アーガイル調の模様の青色と似た色 大きさはややまばら

1袋強使用

 

 

100均の丸小シードビーズセット

在庫から

一番下のサファイアカラーのツヤ消しビーズを使用 大きさはややまばら

ツヤ消しを使うとぼやっとした光かたがきれい

 

 

100均の丸小シードビーズセット

在庫から

中央のミントカラーのパールビーズを使用 大きさはややまばら

パールカラーじゃなくても良かったんだけど使えそうな在庫がこれしかなかった

 

 

パーツクラブのソロバンビーズ3mm アクアマリンのツヤ消し

在庫の中で使えそうだったので…ツヤ消し具合は弱め

 

 

パーツクラブのファイアポリッシュ3mm アクアマリン

シードビーズ以外のビーズを入れたかったので

 

 

パーツクラブの特小 アクア AB

在庫の中で使えそうだったので…大きさはややまばら

 

 

ビーズとスパンコール

ストールの端がビーズまみれになったため、バランスを取るべく他の場所にもビーズ類を追加しました。

 

追加のビーズ類も両面同時に縫い付けします。

スパンコールの糸始末は生地とスパンコールの間に糸の端を逃がしてかた結びします。糸をスパンコールの縁ギリギリでカットします。

 

スパンコールと生地の間から糸の両端を出す

かた結びのみでもいいが念のためほつれ止め液を併用

 

 

ビーズの糸始末はビーズの外でかた結びした後糸の両端をビーズの穴に通しておきます。ほつれ止め液で糸端とビーズ内を固めておき固まったら糸をビーズギリギリでカットします。

 

かた結びして固定した後にビーズの中に糸の両端を通す

ほつれ止め液で固めておかないとビーズの穴からピロピロと糸が出てくる場合がある

 

 

パーツクラブのセンターホールスパンコール 平丸6mmと4mm

ホールが均一に中央に入っていてよし

 

 

通販で買ったセンターホールスパンコール 平丸6mmと4mm

色変するために青のスパンコールと重ねて使用

ホール位置がかなり均一でなくてうーんといった所

 

 

パーツクラブのファイアポリッシュ3mm サファイアAB

紺色の点線部分中央に使用

 

 

 

トーカイのドロップビーズ 3.4mm アクアマリンAB ツヤ消し

大きさは3~4mmって事かな 大きさはややまばら

 

 

ドロップビーズの縫い付けはきっちり糸を引いて生地に対して垂直になるようにした
ドロップビーズの底がころんと丸く見えている 高さがあるので光がよく通りきれいに光る

 

 

使用感や洗濯方法

生地を2枚にしたので少し厚めな出来になりました。夏場以外にも春や秋にも使えそうな具合になりました。

 

洗濯は手洗いです。洗剤を溶いた液につけ置きし軽く押し洗いしています。すすいだ後はオーガンジー以外を軽く絞り、フェイスタオル1枚に水気を吸わせてハンガーにかけて乾燥させます。夏用の生地なのですぐに乾きます。オーガンジー部分の破損が心配でしたが丁寧に洗っているので今のところは問題ありません。ストールと同じ幅の紙箱に入れて保管しています。

 

チョコレートの空き箱にジャストフィット

 

冬の応用編

 

生地などを変えて冬のミニマフラーを作りました。

 

mctr.hatenadiary.jp